FINA ASテクニカルコングレスが2022年10月3日(月)日本時間19:00よりオンライン形式で開催され,FINA TASCより出されていたルール変更案が採択されました。
2023年1月1日から新しいルールが有効化します。
今回のコングレスは,ルール変更案の細目一つずつを審議・採決するのではなく,ルール変更案すべてをひとつのパッケージとして賛否を問う形で採決が行われました。
ルール案に対する投票総数は95票で,賛成94票,棄権1票でした。

この新しいルールについては,今週末の「ASコーチ・ジャッジクリニック2022」(10月8日・9日,千葉県国際総合水泳場,トーセイホテル&セミナー幕張)にて概要説明を行います。

・ルーティンに含まなければならないハイブリッド(脚技)やアクロバティックの数が決められ,過不足の場合は減点/ベースマークになります。
・コーチは事前にコーチカードを作成し,ルーティンのディフィカルティを競技会前に事前申告します。
・競技会では,ディフィカルティテクニカルコントローラーが事前申告どおりにエレメントが遂行されたかどうかのチェックを行います。
・シンクロナイゼーションテクニカルコントローラーが演技中の不一致動作(シンクロナイゼーションエラー)のレベルと数をチェックし,減点します。
・ジャッジはハイブリッドやアクロバティックのエレメント一つ一つのエクスキューション(エレメントパネル)と,コレオグラフィ&ミュージカリティ,パフォーマンス,トランジション(アーティスティックインプレッションパネル)を個別採点します。
・ルーティンは0.25点刻みで採点します。

などなど,かつてないほどの大幅なルール変更です。 
コーチ(コーチカード)とテクニカルコントローラーの教育が新ルールの成否を占うといっても過言ではありません。
チャレンジングなシーズンになりますが,皆で前向きに取り組んでいきましょう。

 “戮力協心” “勇往邁進”

スクリーンショット 2022-10-03 19.30.37